エッセイとかレポートの寄せ集めブログ

眼瞼下垂(片目)の切らない手術と全切開手術両方やった③切開手術

 
※※注意事項※※
・この記事は、あくまで一個人の体験談・感想です。
・私は一患者であり、医師ではないので細かな表現や内容に誤りがある可能性があります。
・手術結果の患者本人の受け入れ方には個人差があります。
 
*****************
 
想定より長くなってしまったが、眼瞼下垂治療体験記の完結編を書きたいと思う。
前記事「眼瞼下垂(片目)の切らない手術と全切開手術両方やった②切らない手術
 
切らない眼瞼下垂手術を受けて3ヶ月…。
前記事に書いた通り、中~重度の眼瞼下垂である私にはほとんど効果がみられなかった。
加えて、瞼内部に何やら怪しいデキモノがあるということなので、それも取ってしまいたい。
もしかしたら目が開けずらい根本原因がこのデキモノなんじゃないかとすら思った。
ということで、遂に眼瞼下垂切開手術を受ける覚悟を決めた。
 

眼瞼下垂切開手術

眼瞼下垂切開手術とは、瞼の表面二重ラインを切開し眼瞼挙筋を引き締めなおす術式である。
全切開とか部分切開とかあるらしいが、私が受けたのは全切開っぽい。
切らない手術に比べて、同時に余分な組織を取ることも可能なのでより確実な効果を期待できる。
私の場合は、怪しいデキモノも同時に切除してもらうことになる。
それにしても瞼を切開するとか、考えただけで恐ろしい。
 
切開手術の場合、盛大に腫れるらしいのでダウンタイムが最低1週間は必要である。
会社員である私はガッツリ有給を使うハメになるので、そこらへんもネックだ。
ちょうどゴールデンウィーク前だったので、休みを繋げて10連休を取った。
会社では眼瞼下垂のことを逐一話していたので「切開手術受けます」と言って、むしろ戦場に向かう私を笑顔で見送ってくれと言わんばかりに有給を勝ち取った。
 

切らない手術3ヶ月検診と、切開手術の予約

切らない手術のちょうど3ヶ月検診に行ったので、その場で「切ってください」と申し出た。
先生も同意してくれたので、すぐに予約を入れることとなり…狙い通りゴールデンウィーク始めの午後に予約。
前回の手術同様、看護師の方から詳細な説明と同意書を受け取り帰宅。
 
今回念を押されたのは「医療目的」の手術なので、見た目の修正を目的とする再手術は不可というもの。
食事は暴飲暴食をしなければ当日昼まで通常に飲食してOKとのことだ。
それと、切開の場合は直後からかなり腫れるので、サングラスか帽子はあった方がいいらしい。
必要であれば眼帯をお出しできますよと言われたので、眼帯でいいかと思ったのだが…。
 

眼瞼下垂全切開手術

手術当日。
遂にこの日が来てしまった。
サングラスなんて持っていないし、出かける直前まで帽子を持っていくか迷ったんだが…。
帽子をかぶるような季節と天気ではなかったから、クリニック近くで眼帯を購入した。
切らない手術をするときよりも、恐怖感と緊張は高い。
 
受付後、洗顔をし間もなく処置室へ呼ばれる。
呼吸が乱れるほど緊張する…。
「ファァァァ!」とか叫びそうになるくらい緊張する…。
 
ガクガクしながら処置室のベッドを見ると、見覚えのあるモフモフが。
あっ!やぁクマさんまた会ったね…。
なんつって、クマとの再会を果たした。
ここで横になる前に、カルテ用の手術前写真をパチリ。
目が虚ろに見えるだろう?これで頑張って最大限開けているのだ。
しかもこれでも切らない手術で多少改善してるから、以前はもっと下垂が酷かった。
●手術直前
手術前
 
仰向けに寝かされると、先生が颯爽と登場。
先生「はいこんにちは~。宜しくお願いします。」
先生「それではね、今日は切開ですけど、見た目も綺麗になるように尽くしますね。」
 
やっぱりこの先生、オーラがすげぇわ。
よくわからないが安心感ハンパない。
先生の登場から一気に慌ただしい現場の雰囲気になった。
看護師さん数名と、補佐の男性医師が一人。
目ぇ切るのに、こんなに人が関わるのか…。
 
先生「それでは、二重のライン(切開ライン)確認しますね~。」
ここで、二重の希望ラインを「今より狭め」と先生に伝える。
切らない手術でできた二重ラインが少し上すぎて反対の目の二重とバランスを調整したかったのだ。
そして二重ラインが決まると、点眼をして瞼の表面に麻酔を打っていく。
 
麻酔の注射は前回経験しているし、ヨユーヨユーとか思っていたんだが…。
このクリニックの注射針はナントカっていう、極細のヤツだし。
だがしかし、打つ箇所によっては「ひゃぁぁぁ」ってなるくらい痛かった。
実際には「イタタッ!」とか多分声が漏れていたと思う。
先生「あ、痛い?ごめんね~、これだけ我慢ですよ~(麻酔が効けば痛くないから)」
てれ「うぅ…(ハイと言いたい)」
痛くないと思っていただけに精神的ショックが大きい。
 
麻酔の効果は絶大だ。
これ以降は先生もいちいち「今から切りまーす!」とか言わないので、何をされているかわからない。
多分もう切ってるんだろうな…痛くはないな…これなら耐えられそう。
切らない手術は裏からやるので、目は半開き・視線を下にした状態で耐えなくてはならないので結構辛かったけど、切開の場合は目を閉じていられるのが楽だ。
もしかしたら、術中の苦痛に関しては切開手術の方が楽かもしれない。
 
暇なので、こんなことを考えていたのだが。
そのうちジュッだかジリジリといった音と共に、焦げたような匂いが…。
うわクッサ!もしかして今組織を焼いているのか!?
黙って寝ているだけのように見える私の脳内は、いちいち大騒ぎだ。
 
しばらくして、例のデキモノ周辺に差し掛かったのか先生が口を開く。
先生「う~ん…、霰粒腫じゃなさそうだな。なんだろコレ、こんなの見たことない。君は?」
補佐「いやないですね…」
先生「てゆうか、周辺が全体的に…分厚すぎない?なんでだろう?」
補佐「……」
先生「う~ん、どうしたらいいんだろう。あーしてこうして…。ブツブツ…」
補佐「……」
 
この辺から、かなり痛みを感じるようになり、顔をしかめてしまう。
先生「痛い?」
てれ「痛い…」(ガクガク)
先生「腫れがあるからかな、麻酔追加しますね。」
 
これ以降、かなり痛くて耐えるのに必死で状況がわからなくなった。
何本追加麻酔を打ったかも数えられないが、結構打たれたし、何度も痛いと言った。
クマは長い間私に握りつぶされていたと思う。
時間が永遠に感じた。
 
でもだんだん状況と痛みに慣れてきた頃「トイレ行きたいな…」などと考えていた。
確かに痛いのに、ハイになっているような、すごく冷静なような。
長い時間苦痛を感じると、それを和らげるような何等かの脳内物質が分泌されるのだろうか。
 
覚えているのは、縫合直前の先生のこの言葉。
先生「取った組織は病理に出しますね。タッキングは病理の結果が出てからにしましょう。」
てれ「はぁ」
えっと、ちょっと意味がわからないんだが。
しかし聞き返す気力も残っていなかった。
手術の通常工程である「タッキング」とやらを省いて縫合するようだ。
 
先生「もう終わりですよ~、頑張って。」
これを2度ほど聞いて、ようやく手術が終わった。いやぁ長かった。
実際、手術の予定時間を大幅に過ぎていた。
 
起き上がって先生の話を改めて聞くと。
・デキモノの正体は不明。
・先生自身、医者になって初めて見たもので、非常に稀な症例だと想定される。
・悪いものではなさそうだが、念のため病理に出して調べる必要がある。
・眼瞼挙筋内にあるデキモノは取れなかった。筋肉の中に存在するとのこと。
 (取るには筋肉を切らなくてはならず、そうするといよいよ目が開けられなくなる)
 
まったく想定外である。
瞼全体に広がったよくわかんない組織は取ったけど、眼瞼挙筋内にはまだ残ってるということだ。
私の瞼はどうなってんだ…。
病理の結果が出てみないと、真相はわからないっつーことか。
 
一通り話を聞いて、先生が去ったあと、看護師さんが手鏡で状態を見せてくれた。
「ぁぁぁぁぁ!めっちゃ腫れてるぅぅぅ!すっご!笑」
 
めっちゃ腫れてた。
でも想像してたより傷はとても綺麗だ。
あんなに中身いじくりまわしたのに出血・内出血も全くない。
手術前、体験談ブログとか手術直後の症例写真とか見て、かなりグロいことになると覚悟していた。
写真では白目に鮮血が滲んでいたり、青黒い内出血があったり、傷もガタガタだったり。
たぶん、先生がすごく上手なんだろう。
 
それと、本当に縫合してあるのかと疑いたくなるほど「糸」が見えない。
糸に関しても極細のものを使用しているとは聞いていたが、どれが糸?ってくらい。
よ~く見ると白か透明かの超細い糸がピロンと飛び出しているのがわかる。
 

術後経過

当日の手術直後から相当腫れていたし、術中から後を引いて痛みもあった。
受付で痛み止めの薬をもらってその場で飲み、眼帯をして電車で帰宅。
当日は入浴はせず、疲れていたのでそのまま就寝した。
こちらは手術当日帰宅直後。
かなり痛々しいが、痛み止めの薬が効いてか見た目ほど痛くはない。
●手術当日帰宅後
手術当日
 
翌日朝起きて、驚愕。
昨日とは比べものにならないほど腫れていて、目が開かない。
ここまでくると笑える。
派手に腫れている割には、痛みはもうなかった。
で、この日の夕方~就寝までが今回で一番腫れた。
面白いし、記念なので写真をLINEで数名に送った。
●手術翌日
手術翌日
 

抜糸

痛みは翌日以降もほとんどなかった。
ただ、猛烈な腫れのせいで、切らない手術をした箇所つまり目の中がゴロゴロして痛かった。
傷そのものの痛みはほとんどないので、通常の例であれば切開手術の方が術後も楽かもしれない。
腫れという見た目問題をのぞけば。
 
で、切開手術の場合は翌日に消毒をしにクリニックに行かなければならない。
猛烈に腫れて化け物のようになっており、流石に帽子を深くかぶって電車で行った。
電車の中で、小さな女の子と目が合いニコッと笑ったのだが怯えさせてしまった。
 
消毒してくれたのは、手術のとき補佐としていらっしゃった男性の先生だった。
ちょろっと消毒液を塗ってもらい、早々に帰宅。
世間はゴールデンウィークで浮かれているが、私はひたすら瞼を冷やす毎日だ。
術後4日目までは外に出られないほどの腫れが続き、5日目に帽子をかぶって少し散歩をした。
 
7日目、抜糸の日。
まだかなり腫れているものの、手術前に比べたら格段に目が開いている。
家族は二重も綺麗だし、目がちゃんと開いてすごく良くなったねと言ってくれるので、効果があったのだろう。
「タッキング」をしないで縫合したということは、邪魔な組織を取っただけで眼瞼下垂の手術としては完遂していない。
その状態でこれだけ開けば大満足なんだが。
 
抜糸をしてくれたのは初めてお会いする先生だった。
診察室に入ると「大変な手術だったみたいだねぇ。珍しい症例だってね。ボクも実は途中から見てたんだよ。」
見てたんかい!まったく気づかなかった。
途中から痛くて周囲の状況がわからなかったが、たくさんの注目を浴びながら私は痛い痛い言ってたのか…。恥っず!
などとお話しをしている間に、抜糸は終わった。
今ちょっと触った?くらいのもんで、あっという間だったし、痛くも痒くもなかった。
 

抜糸から一か月

抜糸が済むと急速に回復するって、説明されたけど本当だった。
かと言って、抜糸後2~3日で劇的に腫れが引くわけではないが、それでも急速に良くなった。
腫れの経過については、私の場合以下と通りだ。
 
当日:かなり腫れる
翌日:やばいくらい腫れる
7日:抜糸をすることで急速に良くなる
 
現在、ちょうど抜糸から1ヶ月経過したところだが、まだ少し腫れぼったい。
この少し腫れぼったい状態はまだあと2~3ヶ月は続くとのこである。
それでも術前の瞼の状態からしたら、軽くなったし開けやすくなったし、形も綺麗だ。
傷跡はほとんどわからないし、先生には本当に感謝している。
なんだか8年振りに元々の自分の顔(目)と再会できた気がする。
●手術後1ヶ月(まだ腫れている)
手術後1ヶ月
 

病理結果

さて、手術で取った組織は2個病理に出された。
その結果が出たのだが。
どうも「血管腫」というものらしい。
血管腫そのものは珍しいものでも悪いものでもないが、眼瞼挙筋内にできる例は非常に稀らしい。
先生は医師になって初めての経験だし聞いたこともないと言っていたので、相当レアなのだろう。
 
で、この血管腫というのは「ほくろ」なんかと同じようなものだが、成長しやがるのが特徴らしい。
そう、私の場合取り残した眼瞼挙筋内の血管腫が成長する恐れがあるのだ。
つまり、何年か経って血管腫が肥大化し、また瞼が厚くなり下垂する恐れがある。
なんてこった…。
 
確かに8年前、なんとなく左目が開けにくくなってから時間をかけて悪化してきた。
また5年~10年のスパンで繰り返し、また切開手術をしなくてはならなくなる。
…かもしれない。とのことである。
 
まぁ先のことを心配しても仕方ないし、ご覧の通りかなり見た目は改善したので今は喜んでおこう。
 

あとがき…なんちゃって

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私が眼瞼下垂治療(手術)の体験をブログに書こうと思ったのは、切開手術を決心したときでした。
なので、切らない手術を受けた際は記事にするつもりもなく写真も撮っていません。
 
切開手術を受ける決心をするのってめっちゃ怖いですよね。
なので、なるべくたくさんの体験談ブログや症例写真を見たかったんですね。
特に私のように病的な理由で左右差のある人のビフォーアフターを見たかったわけです。
でも思ったほど見つけることができませんでした。
 
なので、手術を受けようか悩んでいる人の少しでも参考になればと思って記事にしたんですね。
まぁ、参考になればいいんですけど、私の症例ではあまりならないかもしれませんね…笑
こんな症例で眼瞼下垂の人もいるんだぁ~なんて思ってもらえれば幸いです。
 
眼瞼下垂治療の体験談は、ここに書ききれなかったこともたくさんあるので、別途ブログを立ち上げて日を追って記事を書いていくつもりです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です