独身アラフォー女の趣味と仕事と思い出話

私の人生で唯一ラブレターをくれた人の話

自慢じゃないが、私はそこそこ可愛い。
いや、違う違う間違えた。
嘘ですごめんなさい。
かつて。かつてはそこそこ可愛かった。
まぁまぁモテた時もあった。

現在は見る影もない……。
三十路過ぎちゃったちっちゃいおばちゃんと化した。
しかも言動や行動がコミカルでアホっぽいとまで言われている。
時にはおばあちゃんと言われ、時には小学生男子と言われる。
クールビューティー目指しているが、その道は果てしなく遠いらしい。

中学生の頃、周囲の皆は塾なんてものに通っていた。
私はというと、大勢で一緒に授業を受ける塾では効果がないと母親が判断したため
なんと贅沢にも家庭教師がついていた。

家庭教師派遣会社からの派遣教師だった。
その派遣会社の名がこれまた”タートル先生”。
日本語に訳すと”亀先生”である。
なんとも斬新なネーミングだ。
素晴らしい。
ロゴもすごい。いわゆる亀である。
現存しているっぽいので是非ググってみてほしい。
先生方はとても素晴らしいのでそこはフォローしておく。

そのタートル先生は、中学3年生を対象に夏期講習を行う。
受験対策の詰め込み講習。
しかも場所が高田馬場で、家からはすごく遠いのだ。
そんな詰め込み講習へ、期間中毎日通うハメになってしまった。

初日…ただでさえ億劫なのに、超アバウトな会場地図を持ち高田馬場へ。
言っておくが私はひどい方向音痴だ。
迷った。駅から2分の会場なのに、迷った。
私は今、どこにいるのやら……初日から散々である。
ヨボヨボ歩いている優しそうなお婆さんに道を聞き、とっくに通りすぎていることが判明。

なんてこったなんてこった!
既に時間ギリギリ。
急いで戻ると、あったあった。会場。
うん、駅見えるよねコレ。
てゆうか駅、目の前じゃね?コレ。
そんなこんなでやや遅刻で会場入りした。

受付でクラス分けの用紙を貰って、愕然……。
クラス分けは学力レベルだったのだ。
なんと私は一番アホクラス。

いやいやいやいや、ちょっと待て。
何故私が…?
ゾロゾロと各クラスの部屋へ入っていく生徒たち。
なに、このコたちそんなに頭いいわけ?
いやぁ、私は決して頭良くないけど最下位クラスは何かの間違いだろう。
納得がいかないまま、アホクラスの部屋へ入ると。
もう、愕然。

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