独身アラフォー女の趣味と仕事と思い出話

アラフォー女だけどボルダリング初体験してきたので紹介する

私の趣味は登山だと紹介しているが、未だ初心者を脱していない。
とは言え、軟弱でヘタレだった数年前よりはだいぶ脚も強くなったし持久力もついてきた。

そろそろ自分も中級者じゃね?なんつって。
脱初心者目指して、去年の春乾徳山に挑戦した。
乾徳山は普通のルートなら初心者でも登頂可能だが、鎖場が多く山頂直下には20mの絶壁という難所がある。

山頂直下の鎖場以外は、ヨユーヨユーと思って楽しめたんだが。
例の難所では、恐怖のあまりオナラが出てしまった。

●ヨユーな鎖場
余裕な鎖場

●山頂直下の絶壁

山頂直下の鎖場
山頂直下の鎖場

後から自分の登っている動画を見たら、完全にヘタレ。
もうなんか…ババァが無理すんなって言いたくなるレベル。

YouTUBEとか見て、めっちゃ予習とイメトレして臨んだのに。
昔機械体操やってたから、割と軽々いけんじゃないかって思ってた。
全然思った通りに登れない。
ダメじゃん…つーか、結構ショック。

もっと鎖場とか安全に登れるようになりたい!
っつーことで、身体の使い方の基礎がわかるかもと思ってボルダリングってやつ体験してきたので紹介する。

ボルダリングとは

ボルダリングとは、5m以下の壁に取り付けられたデコボコ(以下「ホールド」)を、命綱なしで登るものである。
2020年のオリンピックの正式種目として採用され話題になっているが、正式には「スポーツクライミング」っていうらしい。
要は、陸上競技に複数の種目があるように、スポーツクライミングという競技にも種目がある。
それが「ボルダリング」「リード」「スピード」ということなのだ。
「リード」「スピード」についてはもっと高さが上がったりロープを使うらしい。
初心者がいきなりトライできるものではない。
気になる人はググってみてほしい。

で、初心者が気軽に始められるのが「ボルダリング」になるわけだが。
この壁に取り付けられたホールドは、どれを使ってもいいわけではなくルールってのがある。
課題といって、決められたホールドだけを使ってゴールに設定されているホールドを両手で掴んで完登になる。
課題は難易度別に設定されており、たいがい初級(10~7級)は手だけ決められていて足はどのホールドに乗っても良い。
上級課題になると足の置き場も限定されるのでグッと難易度が上がる。
ジムによっては10級、9級はなく8級から始まるところもあるが、8級の一番優しい課題は誰でも完登できるようなレベルだ。

ボルダリング(クライミング)ジムについて

ボルダリングを始めたいのなら、まずはジムを探すところから始めることになる。
最近は新しいジムも結構増えているようである。

どこのジムも、初心者には必ずルールや注意点などを丁寧に教えてくれるので初めてでも安心だ。
初回は会員登録料金がかかるジムが多い。
また、怪我など有事に備えて個人情報と緊急連絡先を登録する。
ジムによっては独自の禁止事項があったりするが、安全を考慮してのことなのできちんとルールを守って楽しもう。

ジムに行くのに必要なもの

なんか色々準備が必要なんじゃないかと思うが、基本は動きやすい服装
これだけで大丈夫だ。
私はTシャツ、ハーフパンツ、靴下、必要に応じてパーカーを持参し更衣室で着替える。

専用シューズは、ほとんどのジムで貸出サービスがある。
もうひとつ、手のすべり止めにチョークという白い粉を使うんだが、これも貸してもらえる。
貸出は有料の場合が多いので、ジムへ行く前にWEBサイトの料金表などチェックすると良い。

ジムの選び方

ジムの会員登録料や利用料金、シューズやチョークのレンタル料金に然程違いはない。
私がいくつかのジムに行ってみて思ったのはジムによって雰囲気が全然違う!ということ。
コレに関しては人によって合う合わないもあるし、実際行ってみないとわかなない。

常連たちが内輪でウェ~ィなジム

初めて行ったジムはイケイケの若い男子の常連さんが多く、非常に疎外感を感じた。
常連さんたちの他を受け付けない雰囲気があったのだ。
そこにスタッフも加わって、内輪でウェーイウェーイと盛り上がっているもんだからもう。笑
それだけならまだしも、そのスタッフは常連にしか「ガンバ!」と言わないし、自ら意気揚々と課題を登ってドヤ顔している始末。

静かに黙々と課題に取り組むジム

いたたまれなくなり、別のジムを探すことにした。
次に行ったジムは、スタッフの人はずっとカウンターに座って皆の安全を見守っている。
が、アドバイスなどもほとんどしない。笑
客もほとんど一人で来ていて、黙々と課題にチャレンジしている印象で客同士馴れ合う様子もないが、きちんと配慮し合っている。
個人的にはこのジム雰囲気、非常に気に入った。
ただ、上達は大変難しい。
でも、超楽しい。

めちゃくちゃアットホームなジム

次に行ったジムは、非常にアットホームな雰囲気であった。
スタッフさんがすごいアドバイスしてくれる。
常連さんたちも皆朗らかでフレンドリー。
めっちゃ優しい世界がそこにはあった。
ファミリーかよってくらいに。
このジムではなんと、常連さんの一人である青年が持ってきたお菓子までいただいた。

フィットネスジムの一角

で、もう一箇所見学だけしたのはフィットネスジムのボルダリング一角。
ヨガとか筋トレとかしているジムの一角に、ウォールが設置されている。
ここ、ボルダリングしている客が…一人もいなかった。休日だったのに。
人目を気にせず課題登り放題じゃないか。
ただ、フィットネスジムなだけに、料金体系が月間契約しかないので今悩んでいるところだ。

このように、ジムによって雰囲気が全く違う。
こればっかりは、好みだろう。
私は、皆黙々と課題にチャレンジしているジムが結構気に入った。
でもアットホームなジムも、それはそれでとても楽しかった。

拠点とするジムを「ホーム」というらしいが、是非何箇所かジム巡りをしてみることをおすすめする。
あとは、課題の難易度も実はジムによって違う。
同じ7級の課題でも、手も足も出なくて心が折れそうになるジムもあれば、頑張ればイケちゃうジムもある。
どのジムも課題は定期的に組み直されるみたいなので、飽きることはないだろう。

ボルダリングやってみた感想

一言で言うなら、クッソ楽しい!に尽きる。
しかし、本当に楽しいと思えるまでに3回は通った。
どういうことかというと、個人差はあると思うが初回から楽しく登りまくれるほど体力が続かないのだ。

初体験

全く初めてボルダリングを経験した日、3回ほど登って腕が死んだ。
楽しさを実感する前に、腕の筋肉はダメになり…ホールドを掴む力も失われた。
嘘だろってくらいに速攻で限界を迎えた。
ちょっとヤバいくらい手が震えてどうにもこうにもならないのだ。
初心者がやってしまいがちな腕の使い方を、私も漏れなくやってしまったようで。

しかも翌日はハンパない筋肉痛に襲われ、ちょっと心が折れた。

2回目

2回目は、初体験から1週間後に行った。
前回速攻で腕が死んだので、今回は5~6回は登ろうと。
1回1回を大切に…、課題に取り組む前にきちんと確認してイメージして。

で、意外と10回以上チャレンジできたわけだが、今度は高さへの恐怖が私を襲った。
一定の高さまで来ると、ヤバイ…落ちる…怪我する…って、落ちるイメージで脳内がいっぱいになって、次の一手が出ないのだ。

言っておくが、私は別に高所恐怖症ではない。
むしろ高いところは大好きである。
しかし経験のないボルダリングでは、自分の四肢を信用できないのだ。

乾徳山で経験したあの恐怖が再び私を襲った。
乾徳山でも、恐怖心の根源は自分の靴底と四肢を信用できなかったところにある。
靴底がスベって踏み外すんじゃないか…そのとき頼れるのは鎖だけである。
鎖を掴み、自分の全体重を支えるだけの腕力が自分にあるのか…いや信用できない。
一度踏み外したら転落は免れない…大怪我だ…下手したら死ぬ…そんな妄想が止まらず恐怖で動けなくなるのだ。
この日は、恐らく勇気を出せばあと一手でゴールまでいけるのに恐怖に負けた。

3回目

葛藤が始まった。
私はボルダリングに向いてないんじゃないか。
あんな怖い思いまでして続ける必要なんかないじゃないか。
やめたほうがいいんじゃないか。

大怪我でもしたら…手に障害なんか負ってしまったら仕事に差し支える。
アラフォー女…独り身で…WEB制作さえできなくなったらもう生きていけないぞ。
あの恐怖を乗り越えられる自信がまったくもって…ない!
てゆうか、そんなん乗り越える必要あんのか?

夜、ベッドで目を閉じるとあの課題が頭に浮かび…最後の一手を取り損ねて転落する妄想が何度も繰り返えされた。
転落せずに最後の一手を掴むには体をどう移動させるか、腕をどう伸ばすべきか…。
毎晩毎晩イメージした。

だって、悔しいじゃないか。
あの課題だけでもクリアしたらやめよう。

そのまた1週間後、3度目。
まず、絶対に完登できる課題をクリアし自信をつける。
腕が死ぬ前にあの課題にチャレンジする。
イメージではイケる。イケるはず。
いざ!

って、一発で余裕で完登。笑
っキャー!!
登れた!SUGEEEEE!(8級課題である)
スゴくなーい?ねぇスゴくなーい?(8級課題である)
ボルダリングた~のし~!(8級課題である)

で、楽しくなっちまったわけである。

ボルダリングはダイエットに有効か

最近本当に、ボルダリングを取り上げたメディアや番組が多いのは皆もお気づきかと思う。
で、割りとよく言われているのがダイエット効果である。
私がボルダリングやってみたいと思ったきっかけは鎖場を安全に登れるようになるためだったが、あわよくばとは思っていた。

ボルダリングは、ダイエット効果があるのか!
私の見解はこうである。

ダイエット目的でボルダリング始めるのはヤメトケ!

前述の通り、私をはじめ一般的な女性は初回で速攻腕が死ぬ。
更に高さへの恐怖を克服し技術も身につけていかないとならない。
しかも割と怪我をするリスクも高い。

ダイエットしたいなら別の手段を検討するべきである。
確かに、経験を積んである程度登れるようになれば身体は引き締まるかもしれない。
でもな、そもそもボルダリング…無酸素運動だからな!
ダイエットだけを目的とするなら、ボルダリングは絶対におすすめしない。
有酸素運動と食事制限と筋トレを行った方が確実に効果が得られるだろう。

しかもだ。
身体に変化が起きるほどホルダリングしたら、豆潰れるし。
手、ボロボロんなるし、ガッサガサになるから。
そもそもボルダリングは爪長いとできないからな。
そこまでしてボルダリングでダイエット目指す理由など、どこにもない。

私は問いたい。
「ボルダリングでダイエット!」系記事のライターさん、あなたどれくらい通って何キロ痩せた?
私は全く痩せていないんだけれども。
しかも一番痩せたいのはお腹周りなんだけれども。
ボルダリング、腹筋あんま使わないからな。

純粋に登りたいなら是非やってみてほしい。
課題をクリアした時の達成感は、山を登頂したときのアレに似ている。

※※追記※※
ボルダリングを初めて5ヶ月が経過し、身体に変化があったので改めて記事にした。

アラフォー女だけどボルダリングで筋肉ついて脂肪が消えた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です