独身アラフォー女の趣味と仕事と思い出話

大人の階段を昇っちゃった日

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万が一の事態は、思いもよらず突然だった。
無知な私を突然襲った。

中学2年、11月13日金曜日。
体調はすこぶる良く、その日も部活に励み帰宅。
風呂に入っているときに異変に気付く。
尻周辺を洗浄していると黒っぽいカスが手に付いた。

「……。」
「ん?」
「……。」
「ゴミか。」
なんでまたこんな辺境の地にゴミが!
やだぁ、私ったら不潔!
こんなの誰にも言えないよね。内緒内緒。

サッパリして温まって、ゴミのことは内緒にして早めに就寝。
翌日の土曜は演奏会(当時吹奏楽部)に出場予定だったのだ。

で、翌日午前学校での合奏練習を終え、演奏会に向け楽器搬入が始まる。
その途中で、トイレへ。

「!!!!!!!!!!」

パンツに!!
黒いベトベトが!!
なんじゃこりゃ!
私……私……病気かもしんねぇ。
これは癌とかなんかよくわかんねぇケド、重い病気に違いねぇ。
どうしよう。

とりあえず気持ち悪いので、パンツに折りたたんだテッシュを入れてみた。
なんか…余計気持ちわりぃ…。
精一杯の応急処置を施し、ホールへ向かうバスに乗り込んだ。
そこで隣にいた友達に勇気を出して相談してみることに。

「あの…さ。ちょっと汚い話だけど、さっきパンツに黒いベトベトが…」
「え?あんた遂に生理?」
「違う違う!だっておしっこ普通だったし」
「は?おしっこ関係ないし」
「え?だって生理って、血のおしっこが出るんでしょ?つか黒かったし」
「初日は血の色より黒っぽいんだよ」
「え?だっておしっこ普通だったよ?」
「いやだから…おしっこ関係ねぇし」

私は生理とはどういうものなのか。
穴がもう一つあること。
友達から淡々と教えられた。

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