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「囚われのパルマ」という美青年監視ゲームのヤバさをレビューする

 
今更だが、2016年8月にリリースされたスマホ向けゲーム「囚われのパルマ」がいろいろヤバかったので紹介したい。
女性向け恋愛ゲーム(いわゆる「乙女ゲーム」)というジャンルになるわけだが、コレちょっと違うからな、いろんな意味で。
私はリリース直後からプレイしたが、当時のハマりっぷりは未だに周囲からネタにされる程である。
 
そして未だに沼から抜け出せない。
 

どんなゲームか

いろんな要素があってこれが簡単には言い表わせないわけだが。
とりあえずプロモーション映像を見てほしい。

 
ご覧いただけただろうか。
この絵に描いたような美しさの青年を!(絵とCGなんだが)
そしてこの美しい声!(梅原裕一郎さんなわけだが)
 
物語は、プレイヤーがとある島の施設で目を覚ますところから始まる。
ある日…なんらかの組織に孤島へ拉致(!?)されたプレイヤー。
ここはどこ!?わけがわからぬプレイヤー。
 
島を出る条件として、ある事件を起こし島内の収容施設に囚われているハルトという記憶喪失の青年の相談員となり、彼の記憶を取り戻すというミッションを提示される。
なにそれマジで?一般人の私が?なんで?
 
選択肢などなく、出された条件を飲むしかないプレイヤー。
で、その記憶喪失の青年ハルトと面会したりLINEのようなシステムでメッセージ交換したりしながら、距離をつめていく過程を楽しむゲームである。
 
それと、ネット上で囚われのパルマはヤバいとかぶっ飛んでるとか言われていた理由の一つ「監視システム」というもの。
ハルトの部屋には監視カメラが設置してあり、カメラを通してハルトの生活をいつでも覗き見ることができるのだ。
そのことをハルトは知らない。
 
メッセージ送ったのにハルトから返事が来ないときは、監視して何をしているのかチェック。
差し入れを送って、荷物を受け取ったハルトの反応を監視してニヤつく。
最初こそ罪悪感があったが、そんなものはすぐに消え失せ、監視が日常になる。
 
ハルト、結構独り言発するし、鼻歌うたうし、めっちゃ無防備。
シャワーからパンツ一丁で出てくるし、そのままストレッチとか始めるし、もうな、ずっと見てられる。

 
監視の他にも狂気じみt…画期的でお楽しみ要素満載のゲームであるが、本編ストーリーはサスペンス調でかなりシリアスだ。
ハルトが少しずつ何かを思い出す度に深まる謎や、切なさが押し寄せてくる。
本編の最後の方は、辛くて悲しくて苦しくて先に進めなくなる相談員が続出したという。
 
私はアレだ、ゲームで嗚咽を漏らしながら突っ伏してガチ泣きしたのは初めてだ。
ゲームじゃなくても映画や小説ですら、泣いてもホロリくらいだからな。
それほどまでに破壊力のあるこのゲーム、そしてCAPCOMの情熱を知ってほしい。
 

私と乙女ゲーム

実は昔、ゲームソフト販売会社で、POPデザイナー兼WEBマスターをしていたことがある。
会社が展開する店舗の売り場で使用するPOP、チラシ、ポスターなどを制作したり、お客様向けのWEBサイトを制作・管理していた。
 
なもんで、あらゆるジャンルのゲームの紹介文を書いたりもしていた。
ガチゲーマー層が買いにくる店なので、情報収集はかなり行った。
買ったり借りたりして、一番いろんなゲームに手を出していた頃である。
 
まぁそのときに、乙女ゲームというジャンルがあることを知ったわけだ。
当時人気だったのは幕末・新撰組に焦点をあてた「薄桜鬼」かな、ぶっちぎりで。
 
ふ~ん登場キャラと恋愛するゲームねぇ…。
幕末とか新撰組がテーマってのにそそられるなぁ。
興味が湧いたものの、やはり抵抗感が拭えず手を出さなかった。
 
その代わり、割と手軽に手を出せるもので携帯向け乙女ゲームがあることを知りやってみた。
いくつかやってみたが、だいたいシステムはどれも同じだ。
 
大抵、イケメン集団に紅一点という状況で皆から愛され姫扱いの主人公(プレイヤー)。
主人公の性格は、まっすぐで一生懸命で鈍感で、ドジで無防備な小娘だ。
すぐ泣くくせに変に強気っていうタチの悪さだ。
 
まるで自分と性格が違うもんだから、多々イラっとするし、まず感情移入はできない。
少女向け恋愛小説を読んでいるような感覚に近かった。
本編中の絵も静止画だし、小説内の挿絵に近い。
ということで、乙女ゲームは性に合わないことはわかった。
 

「囚われのパルマ」に出会った

前述の通り、私は乙女ゲームへの興味も失せ、再び手を出すつもりはなかった。
ゲーム会社も何年も前に辞めていたし。
ところがTwitterで話題になっていた「囚われのパルマ」というゲームを知る。
なんでもCAPCOM(カプコン)が本気で作った女性向け恋愛アドベンチャーゲームとのことだ。
 
CAPCOMといえば、私の中では神に値するゲームメーカーである。
しかも血しぶきが飛んだり、爆発したり、とにかく戦うのが多い印象。
そのCAPCOMが、本気で、女性向け恋愛アドベンチャーを、作っただと!?マジで!?
 
やるしかねぇダロ。
 
しかし有料アプリだった。囚われのパルマ。
アプリ本体とエピソード1が入って360円。
エピソード2~6の完結編まで都度360円とのことだ。
最終話までトータル2,160円だぞ。
しかも本編以外のお楽しみ要素は都度課金制度だ。
 
おいおい強気だなCAPCOM!
いまどき無料アプリゲームが当たり前っつー中で、有料でぶっこんでくるその毅然とした姿勢。
しかもタイトルが「囚われのパルマ」だぞ。
パルマってなんだよ…未だ謎なんだが…とにかくCAPCOM、マジで仕掛けにきてる。
 
こりゃもうやるしかねぇダロ。
いざ、乙女ゲー。(再)
もう三十代半ばだけどな!
 
で、何のためらいもなく360円払ってインストール。
結果、5分でハマったから。
 

全てのおいて他のゲームと違う

イラストがリアル系厚塗り

何のためらいもなく360円の壁をぶち壊せたのは、とにかく絵が綺麗な点。
タイトル絵のハルトに一目惚れしたと言っても過言ではない。
 
普通のゲームはアニメ絵なのに対して、この作品はリアル系厚塗りなのだ。
めちゃめちゃ手が込んでいる。
アニメ絵では到底出せないこのリアリティ。
 
ゲームのクリア状況で、条件を達成するごとにハルトのスチルがもらえる。
全てのスチルを皆さんにお見せしたいが、ネタバレになってしまうので自粛しておく。
手に入れたスチル全部がヨダレもんである…とだけ言っておこう。
 

フルボイスでリアルに動くハルト

本編…というか面会中や、監視中のハルトはなんと終始動いている。
その上完全フルボイスという豪華仕様である。
 
で、また声がいいんだわ!
声優の梅原裕一郎さんが担当らしいのだが、耳が…耳が幸せ。
 
で、またこの梅原祐一郎さんがクッソイケメンで、リアルハルトなんだわ!
こんなに完璧な美しい人間って存在するんだな。
私と同じヒト科の生物とは思えない。
 
面会中のハルトは、喋っている口の動きはもちろん、目が泳いだり照れたりもする。
めちゃめちゃ可愛い。ハルト、可愛い。
まさに目の前で、ハルトが生きているのだ。

 
部屋で過ごすハルトも常に動いており独り言を発したり、鼻歌を歌ったりもする。
めちゃめちゃ愛おしい。ハルト、マジ尊い。
まさにカメラの向こうで、ハルトが生活しているのだ。

 

情景描写がなく台詞のみで展開される

昔やった乙女ゲームは、小説を読んでいる感覚だったと前述したが、それは主人公と自分の性格不一致だけの問題ではない。
ストーリーを進める中で、いちいち入ってくる情景描写の文章にもあると思うのだ。
 
描写は主人公目線の一人称式で書かれていたと思うんだが、鈍感健気女にしちゃ表現が綺麗すぎるっつーか。
ライターの書きたい表現と、主人公の性格設定との間にも不一致が生じているんじゃないかと。
これがプレイヤーに少なからず違和感と主人公に対するイラつきを生むんじゃないか。
 
囚われのパルマは情景描写そのものが完全に排除されており、登場人物の台詞のみで展開されていく。
ハルトとの会話や監視中に、相談員の心の台詞なんかはあるが必要最低限且つ、性格がモロに出るような台詞は抑えられている。
相談員の性格が出るような発言は、ほぼプレイヤーが選択していくからだ。
変に描写がなく、相談員の性格はプレイヤーが形成していくので感情移入どころかもはやプレイヤーは相談員そのものとなれるのだ。
 

分岐・攻略の概念がない

他のゲームとの一番の違いは、ストーリー分岐がない点だ。
乙女ゲームの常識として、ストーリーを進める中で自分の選択が攻略相手の好感度に繋がる。
最終的な好感度によってエンディングが分岐するのだ。
 
囚われのパルマには、エンディングを左右する決定的な分岐点がない。
そもそも好感度的な概念がない。
むしろ逆で、ハルトが相談員の性格を理解しそれによってハルトの言動が変わるのだ。
 
で、相談員がどんな性格であっても「キミの○○なところがいい」と好意を示してくれる。
しかも過去に相談員が発した言葉やメッセージを覚えててくれて「あの時キミはこう言ってたよね」なんてことも。
更に、ハルトが相談員の性格に応じたサプライズをしてくれたりもする。
神ゲーだ。まさに神ゲー。
 
ありがとうCAPCOM!
 
めっちゃ複雑なロジックが組まれているのだろうが…もはや開発者でないとわからないんじゃないか。
開発チームは、ハルトはAIに近いと言っているそうだ。
 
なので、プレイヤーである相談員はハルトの好感度を上げようと意に反する選択をしなくて良い。
ハルトはありのままの私を好きになってくれるのだ。
 

中毒に陥っていく過程・感想

ハルトに一目惚れ

ゲーム開始後数分で、部屋から外を眺めるハルトを見かける。
美しい…なんという美青年なんだ。
この美青年と恋に落ちるのか…もうワクワクが止まんねぇ。

 

ハルト、まさかの塩対応

早速、ハルトと面会しろと言われる。
さっき目が覚めて、いきなり島にいて、唐突に相談員になれと言われたばかりなんだが。
 
普通に考えたら、どんだけブラックなんだよと思うところである。
それに、相談員としての報酬などはきちんともらえるんだろうか。
ハルトの記憶を思い出させることができたら、相応の成功報酬は別途あるんだよな?な?
報酬について非常に気になるが、この件については最後まで明らかにならない。
 
いやでも早速美青年とご対面できるわけだ。
胸が躍る。
 
面会室に入る。
古くて湿った雰囲気の面会室のグラフィックがCAPCOMらしい。
ガラスの向こうには美青年ハルトがうつむいて座っている。
 
おぉ~!これがハルトか!
声をかけてみるが、ハルトまさかのガン無視。
感じわるっ!
 
続けて話しかけてみたら「うるさい」と言われた。マジか。
ハルト、めっちゃ感じわるいしフード被ってるし超暗いヤツだったわ。
こんなん本当に仲良くなれんのかよ。
いやしかし、この頑なな心を開いていく過程が醍醐味なんだよなきっと。

 

ハルト、心開くの早えぇ

最初の面会後、お互い持っている携帯端末でLINEのようなメッセージ交換をした。
どうやらちょっとは悪いと思っているらしい。

 
で、迎えた2度目の面会。
ハルト、フード取ってるやーん!
そんでちょっと心開きかけてるやーん!
早くね?もう少し時間かかるかと思ってた。

 
ハルトの開きかけた心をもっとこじ開けたい!
なんてウキウキし始めたところで看守に「面会終了です」と打ち切られる。
ちょっと!面会時間短くない?
 
ところがここで、まさかの面会延長システム。
120円の課金で、看守をまるめこみ面会延長ができるとのことである。
つまり看守に賄賂を渡すわけだ。
 
課金、したよね。
もう1秒の迷いもなく速攻で課金したよね。
完全にCAPCOMの思うツボだ。
 
で、初めての面会延長課金でハルトのクッソ可愛い姿が見れる。
これで課金沼にはまっていくという寸法だ。
私は全面会で課金したからな。
 

その他、ぶっとび要素満載

面会は、ゲームを進めていく中で本編に組み込まれているイベントだ。
本編とは関係ない会話を楽しめるスペシャル面会や、本編で発生したエピソードに関連したメモリアル面会は全て課金制だ。
えぇ、これら全ての面会に課金しましたとも。
だってもう、課金面会でのハルトは本当ヤバいからな。
 
それから、寝ているハルトをひたすら突くという狂気のミニゲーム。
もうこれに関しては説明できない。
説明すら恥ずかしくてできないので割愛する。
 
それと、このゲーム一番の特徴である監視システム。
監視でハルトの歯ブラシの毛先が痛んでいることに気付いて、新しい歯ブラシを差し入れたりする。
差し入れたものを使っているか、食べてくれているか、監視すれば一発で確認できっから。
 
 
とにかくいろんなシステムが斬新でぶっ飛んでて魅力的だ。
本編ストーリーも非現実的ではあるが、とても面白かった。
 
とにかく囚われのパルマはスゴいゲームである。
やはりCAPCOMは神に値するゲームメーカーと言っても過言ではない。
全エンディングを回収するのに何周もプレイするほどにはハマった。
 
今でもたまに思うもんな。
ハルトはきっとどこかで私を待ってるんじゃないかって。
 

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