独身アラフォー女の趣味と仕事と思い出話

眼瞼下垂(片目)の切らない手術と全切開手術両方やった②切らない手術

※※注意事項※※
・この記事は、あくまで一個人の体験談・感想です。
・手術結果の患者本人の受け入れ方には個人差があります。

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さて、眼瞼下垂治療体験記の続きの記事を書きたいと思う。
前記事「眼瞼下垂(片目)の切らない手術と全切開手術両方やった①手術前

はじめに言っておきたいのは、私の眼瞼下垂は非常に稀な症例であり重度に近いものだ。
2度にわたり手術を受けたが、完全に治癒したわけではなく経過を観察する必要がある。

精密検査

眼瞼下垂の症状に気付いてから8年が経過し、ようやく手術を受ける決心をした。
しかし前記事でも述べた通り、完全放置していたわけではなく近所の眼科や健康診断で相談はしていた。
眼科では「気にするな」と言われるだけで検査等はしてくれなかった。

特に私の場合は片目のみ眼瞼下垂なので、絶対何か原因があるはずなのだ。
それに、下垂側の瞼は反対と比べて分厚く硬い感じがあったので自分では何もないわけがないと確信があった。
なので、手術を受ける前に大きな病院で一度精密検査を受けようと思い大学病院へ。
大学病院では、視力・眼圧・血液検査・頭部CT等、一通りの検査を受けた。

で、結果は全て”所見なし”とのことだった。(嘘ダロ!?)
検査の結果何ともなくて良かったは良かったんだが、腑に落ちないのは確か。
「てれってーさんはまだ若いし、見た目も大事だから手術希望なら腕のいい形成外科医を紹介しようか」
と言われたが、美容形成で切らない手術希望なのでと、丁重に断った。

クリニック選び

大学病院では紹介状を断ってしまったので、自分でクリニックを選ばなければならない。
実は何年か前に1箇所だけ美容形成外科で切らない手術のカウンセリングを受けていたのだが、見積が高額すぎて断念していた。

関東の美容形成で、切らない手術を行っているクリニックをネットで調べまくった。
今回は多少高額でも手術を受ける覚悟はできていた。
クリニックを選ぶ上で、下記のことは注意深く調べた。

チェックした項目
①医院長先生のあいさつ的なページがあれば必ず読む
②クリニックのWEBサイトの作りが親切か(金額とか修正について)
③症例写真(古い写真数枚しかなかったりするとちょっと不安)
④ネットでの評判はどうか

患者の気持ちを大事に考えているクリニックは、WEBサイトにも表れるものである。
これは、自分がWEB制作の仕事をしているからそういった視点で見がちなのかもしれない。

逆にネットでの評判は参考程度にしか見ない。
特に美容形成関連の口コミ投稿など、不満を持っている人の書き込みがほとんどだからだ。
WEB業界ではよくあるが、自作自演の場合もあるし、同業者の妨害行為等もあるのでネット情報は信用できない。

いくつかクリニックを絞ったら、あとはカウンセリングを受け自分の受けた印象で見極める。
実際、ネットでとても評判の良かったクリニックの先生は非常に冷たくガッカリだった。
逆にネットでボロクソ言われていたクリニックの医院長先生は、実際会うと好印象で話も納得できた。

なので、私はここの医院長先生にお願いしようと決めた。
そこに決めた理由のもう一つは、切らない手術がもしダメだった場合、切開手術を保険適用で対応してくれることである。
美容形成で眼瞼下垂(切開/非切開)を扱っている所は多数あるが、切開を保険適用で対応できる所は実は多くない。

“クリニックを選ぶ”というよりは、どの先生に施術してもらいたいかを決めるスタンスが良いと思った。

切らない眼瞼下垂手術体験

クリニックでカウンセリングを受けたその日のうちに、手術の予約を入れた。
しかも、その翌日というスピード決行である。
だって、一番早くていつ手術できるか聞いたら、明日可能だと言うから。
決心さえ固まれば、一日でも早く手術を受けたかったのと、ちょうど年末年始の長期休暇に突入したところだったからだ。
実にちょうどいい。グッドタイミングじゃないか。

カウンセリングの日は、予約を入れたあと看護師さんから詳細な手術の説明・注意事項を聞き、同意書を受け取った。
同意書の内容は、手術の内容と、前日~当日の食事についてと、術後の腫れや感染症に関するものだった。
当日術後は多少の腫れが生じるので、サングラスや帽子をお持ちくださいとも記載されていた。
これにサインをして、手術当日クリニックへ提出する。

手術当日。
家族にはLINEで「ちょっと目ぇ手術してくるわ」と連絡。
片目だけだし、サングラスや帽子はいらないべと判断して、メガネだけを持参。
どうせクリニックで手術前に洗顔をするので、化粧もせず眉毛のみ描いて行った。

クリニックに到着し、受付で同意書を渡して支払を済ませる。
案内された洗面所で洗顔を終えると、流石に緊張してきた。
ふぅ…チョット座って心の準備を…なんて暇もなく、名前を呼ばれ処置室へ。

処置室に入ったときが緊張MAXの瞬間だった。
大学病院などのいかにもという感じの物々しいオペ室と違い、クリニックの処置室という印象だ。
ベッドの上に靴を脱いで横になると、看護師の方からクマのぬいぐるみを渡された。
「こちらをどうぞ~。抱いててあげてくださいネ!」
「ナニコレ可愛い!笑」
患者の緊張をほぐす為に、手術中にはフワフワのクマのぬいぐるみを渡すそうだ。
すっげぇフワフワ&モフモフしてて、緊張が一気にほぐれた。
ナイスアイデア!

などと、クマをモフモフしていると医院長先生登場。
「はいドウモこんにちは~☆」(颯爽と)
うわぁ先生爽やか…とか思いつつ心臓バックンバックン。
仰向けに寝ている患者の頭に向かって先生が座り、処置を施していく。
良く考えたらこの向きって、目を逆さまから処置するわけでやりにくくないのかなぁ…。

先生「はいじゃぁ始めますね~。」
てれ「はい…お願いします」(ドキドキビクビク)
先生「まず、二重のラインに印を付けていきますね~」
てれ「はい」(硬直)

されるがまま。
もう、ここまできたら耐えるのみである。
しかし手術の工程を知らないので、まぶたを触られただけでビクッとなってしまう。
印を付け終わって点眼麻酔薬を入れた後、ついに局所麻酔の注射だ。
まぶたの表面と裏側の数か所に刺していく。

この麻酔の注射が痛いという話を聞いてはいたが、このクリニックではめっちゃ細い針を使っているとのことで刺された痛みはほとんどなかった。
それよりも、裏に注射するのにまぶたをひっぺ返されるので、その圧迫感の方が注射より強い。
で、このあと驚愕の事実が判明する。

まぶたをひっぺ返した先生はしばらく動きが止まって「ん…?なんかある」と呟いた。
処置室に居合わせていた皮膚科専門医の先生と、私のまぶたの裏を見ながら「え~なんだろコレ」とか相談してる。
「腫瘍?」「う~ん」「脂肪の塊のような…」「詰まってるっていうか…」「霰粒腫…?」

まてまてまて、どういうこと?

穏やかでない雰囲気に黙っていられず、質問をした。
てれ「え、何かあるんですか?」
先生「うん、あのね、なんかあるの。瞼の中に。デキモノというか…白くてね…」

この時点でソレが何なのか、先生でさえもハッキリわからないという感じであった。
とにかく瞼の内部に白っぽいデキモノがあり、裏から切開で取れるようなものではないとのことだ。
このデキモノに効くかどうかはわからないが、何か注射を打っておくねとのことだった。
悪いモノではなさそう(?)なので、眼瞼下垂の手術は続行される。

それからは、瞼をひっぺ返された状態で糸でひっぱられたりする感覚はあるものの、痛みはほとんど感じることもなく。
なんかあっという間に終わった。

先生「ハイ、終わりです。お疲れ様でした~。」
起き上がって、手鏡で状態を確認する。
てれ「おおぉ!なんか、ちょっと開いた気がする!」
先生「切らない手術だとこれが限界かな。できる限り引き締めたけど。」
先生「今は腫れてるから、腫れが引いてみないと何とも言えないけど、ダメだったら、切るっていう選択肢もあるからね。」
てれ「デキモノはどうしたら…?」
先生「多分ねぇ、霰粒腫(さんりゅうしゅ)だと思うんだけど、裏から切ることはできないんですよ。」
先生「取るとしたら、瞼の表から切開して切除する方法しかないかな~。」
てれ「切開…っすか…(ガクガク)」

デキモノに対する不安が残るまま手術を終了した。
でも、自分なりに瞼に何かあると感じていた原因がデキモノであることがわかって、少しスッキリ。
手術直後の腫れは、まぁまぁ結構腫れていた。
この腫れ具合は体質にもよるらしく、私は腫れやすくむくみやすい体質なので覚悟はしていた。

肝心の目の開き具合はというと。
手術前に比べたらマシになったかなという印象。
腫れもあるので、劇的な変化や感動はなかった。
腫れが引いたらもうちょっと開くんだろうか…。

切らない眼瞼下垂手術その後

腫れについて

腫れの少ない術式とはいえ、多かれ少なかれ腫れる。
翌日が一番腫れて、そこからだんだんと引いていくのが一般的である。
私の場合、翌日盛大に腫れる。(殴られたみたい)
一週間くらいは泣きはらした翌朝みたいな感じ。
そこから一か月…ずっと泣きはらした翌朝みたいな感じ。笑
朝、寝起きの腫れが一番ひどくて、夕方落ち着くの繰り返し。
二か月…三か月…と少しずつ引いて行った。
三か月経過してようやく腫れが引いたなと実感。

術後の痛みについて

手術そのものの痛みより、術後の方が辛かった。
上瞼の内側(つまり糸を通した箇所)が眼球にあたってゴロゴロするのだ。
瞼を閉じても開けてもゴロゴロ痛い。
寝てるとき、ゴロゴロ感で何度も目が覚める。
そしてボロボロ涙が出る。
それで角膜かなにかに何等かの影響が出たのか、視界がボヤけてよく見えないのだ。
視界のボヤけは二か月ほど続いた。

開きについて

盛大に腫れてるときは、瞼が持ち上げられるので二重がハッキリしていた。
開き具合は、手術前よりちょっとマシになったくらい。
腫れが引くにつれ、反対の目と同等に大きく開くことはなかった。
三か月経過して腫れが引いたとき思った。

切らないやつ、ダメだったわ…

そもそも、軽度の眼瞼下垂の人向けの切らない術式。
一か八かで、金をドブに捨てるつもりで…手術を決心したわけだが。
ダメだったわ。やっぱりダメだった。私には効果がほとんどなかったわ。
全く効果なしではない。ほとんど効果なしという感じだ。

もう、ここまでやったら勢いである。
切っちまえと。デキモノのこともあるし、切ってスッキリしちまおうと。
切開手術は保険適用なので、確か片目で3万円弱だった気がする。

術後3ヶ月検診で、切開手術をお願いしよう。
ゴールデンウィークの休みを、有給使って10連休にしちゃおう。
10日もダウンタイム取れば余裕っしょ。

ってなわけで、中~重度の私の眼瞼下垂には切らない手術はほとんど効果がなかった。
誠に残念である。
そして切らない手術から約4ヶ月後、切開手術に挑むこととなる。

今回で終わりにするつもりが、また長くなってしまったので、切開手術レポート記事は③で公開しよう。
次回「眼瞼下垂(片目)の切らない手術と全切開手術両方やった③切開手術

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